体験レポート

済州島のカジノで全財産を失った男の物語

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前回までのあらすじ

全財産である60万円を持って旅立った、済州島7泊カジノツアー。

ラマダプラザの爽快なリゾート感に大はしゃぎするも、肝心のカジノは-10万円。

酒を飲んで一旦リセット。
今度こそ勝たせてもらうで!
深夜1時、ほろ酔いでゴンジカジノへと向かうのだった。


 

はろー!カジノ部部長の島理論うま男です!

チェジュ島全カジノ巡るツアーの7話目です。

今回の記事は3泊目、ラマダプラザ編の第2話です。

1話の記事はこちら!まだ読んでない人は先に読んでいただくと良いかと思います。

前回のカジノ旅、パラダイスシティでの激戦はこちらから読んでもらえます( ^ω^)

1. 徹夜のブラックジャック

(^^)

ほろ酔いでカジノに戻ると、さっきタバコをくれたカジノスタッフが会釈してきました。

なにわろとんねん。こっちは10万も負けてるんやぞ!

(^^;)

まずは、取り返すところから。
冷静に店内状況を把握しましょう。

あたりを見回すと、ちょっと客が増えてきた様子。

お客さんがフロア全体で15人くらいで、バカラが3台稼働しています。

でもなあ・・・

いかんせん、バカラの調子が悪すぎる。

ブラックジャックの勝ちがなければ60万くらいやられている状況です。

バカラのテーブルの前に立つと、身体が震えてくるような始末・・・。
カードをちゃんと絞れるかどうかも怪しいようなコンディションに陥っていました。

震えなくていいように遠巻きで様子をうかがっていると、
聞き慣れたトーンの声が。

ブラックジャックって遊べますか!?

おっ

貴重な日本人のお客さんが来ました。

用意シマス

!!

そういうのアリなんや!
一つ勉強になりました。

ディーラーが現れて準備した後、ゲームが始まります。
ミニマムベットは30,000W(約3,000円)のようです。

ブラックジャックができるならやりたい !

(スッ)

日本人(男)さんと反対の方にひっそりと座ってチップをジャラリと出します。

なんかこう、海外カジノのテーブルで日本人同士でコミュニケーションとるのってちょっと気恥ずかしいんですよね。
中国人富裕層となら初対面でもケラケラできるんですが・・・。

とりあえず、まずはフラットベットで様子をみますか。

5分くらいプラマイゼロラインで浮き沈みしていると、日本人(男)さん(33歳)が妙な視線を送ってきます。

チラ見したら目があったので会釈すると、

調子はどうですか?^^

(あ・・・)

いやま!全然ッスネ!!ドウモ!!!!!

こうなるんだよな・・・

突然の不意打ちにキモオタな振る舞いを見せてしまいました。

見るからに良い人そうなオーラ出てるから無下にもできないし・・・。

ディーラーさん強いっすよねえ!

たしかに、 日本人(男)さんは結構やられてるようです。

初期ハンドが可哀そうなくらい悪すぎる。
12,13からのバストを作業のように繰り返して、5万円あったチップはものの5分で残り3万くらいになっていました。

こっからっすよ!

あまりにも無責任な返事をして、勝負再開です。

すまんが、人の心配をしている場合ではない。

フラットベットを繰り返しても埒が明かないので、目標に合わせてベット方法を決めます。

現状を整理すると、

<済州島ツアーの軍資金>
60万円
<手持ち資金>
30万円(-30万円)
<ラマダプラザに来てからの収支>
-約10万円

とりあえずはトントンにして立て直したい。
30万円を元に30万円勝ちを目標にします。

重要なのはどのような方法でベットしていくか。

カジノのベット法は代表的なものでおよそ26種類ほどありますが、ベット法によって勝率や破産率はさまざまです。

私のようなカジノプロは、手持ち資金と目標金額を照らし合わせて最も目標を達成する可能性が高いベット法を巧みに使い分けます。

私が以前汎用性の高い代表的なベット方法をバカラで検証した結果は次のようなものでした。

  勝率 破産率 目標金額達成率 資金半壊率
フィボナッチ法 26.1% 0.0% 10.7% 5.8%
グッドマン法 40.7% 0.2% 4.2% 15.6%
マーチンゲール法 49.4% 44.0% 11.1% 45.2%
ココモ法 63.6% 14.7% 0.0% 17.7%
モンテカルロ法 45.6% 54.2% 45.0% 54.2%
31システム法 48.1% 3.0% 3.8% 24.1%

この表は、軍資金100万、目標金額200万、ベット単位1万円で、バカラを100回プレイヤーにベットした結果です。

この表のようなシステムベットについて知りたい方は、下記の記事に詳しくまとまっていますよ( ^ω^)

つまり30万を60万にするには、目標金額達成率が一番高いモンテカルロ法を使うのが最適!

モンテカルロ法についてサラッと説明すると、
紙に1 2 3って数列を書きます。
数列の両端を足した数、つまり1,3を足して4をベットします。
勝てば両端の数字を消します。
負けたらベットした額を右に書き足します。
これを繰り返して、数字が全部消えるか、目標金額に到達したら辞めます。

文字だけだとわかりにくいので画像を載せておきます。

こんな単純な方法ですが、軍資金の2倍どころか3倍、4倍勝つことも珍しくありません。
私のお気になベット法の1つです。

ベット法が決まればさっそく実行!
記憶力には自信がないので書きながらやります。

(ガサガサ)

しわくちゃになったレシートを財布から取り出し、1 2 3と記入します。
ちなみにカジノでこういうメモを取ったりするのはOKなところが多いです。

ばっちりっすね~

次は最低単位を決めます。

普通ミニマムベットを最低単位にすることが多いです。
今回だと30,000W(約3,000円)。

つまり初回のベットは両端の1,3を足した4に3,000円を掛けて、12,000円ということになります。

いきなりの高額ベットに少し怯みますが、ベガスを破壊したといわれるモンテカルロ法に間違いはない。
セオリー通り、12,000円をベットします。

勝負ですか!^^

っす^^(ブラックジャックの勝ち方教えたる。よう見とけ)

カードが配られます。

4 5
VS
8

ええやん!
頼むピクチャーこい!

4 5 10
VS
8 10

やりました!
初戦は難なく勝利。+12,000円

いそいそとしわくちゃなレシートを取り出して両端の数字を消します。

この数字を消す時の感覚、気持ちいいんじゃ( ^ω^)

ナイス^^

どうも^^(な?)

数字が1つになったときは、その数字だけベットします。

つまり次のベットは2×3,000=6,000円。

ちなみにトゥエンティワンやスリーセブンなどで1.5倍勝った場合は、0.5倍分をよけておいてダブルやスプリット、サレンダーのときに使用します。
純粋に1倍の分だけをメモしていきます。

次のカードが配られます。

10 4
VS
6

うーん。
ステイ。

10 4
VS
6 2 10

あかんか・・・。
まあこういうときもある・・・。

しわくちゃのレシートに千切れそうな文字で負けた額を書き足します。

次のベット額は4×3,000=12,000円。

8 10
VS
3

もろたな。ステイ。

8 10
VS
3 8 10

か~~!奇跡起こすなよ!!

負け分を書き足します。

次のベット額は6×3,000=18,000円。
2連敗、次は勝っとこ!

6 4
VS
10

ヒット!!

6 4 10
VS
10

・・・ええやん?

6 4 10
VS
10 A

・・・

・・・

9 10
VS
3

ステイ!

9 10
VS
3 A 2 5

あの・・・

ディーラーさん強いっすね・・・

っすね!

2. 首の皮だけになってしまった男

ないわ・・・

負けすぎやろ・・・
何が起きてる・・・

カジノから脱兎のごとく逃げ出し、ホテルの部屋に帰ってきました。

盗まれないように抱きかかえて済州島に運んできた60万円の札束は、残り4万円という凱旋の天井すら回せない金額まで消滅していました。

旅立ちのときはまだ現実味があった1000万勝ちという目標。
遂には手持ち資金を250倍にしないと到達できない状況に陥っていました。

250倍て・・・。
ビットコインかよ・・・。

どうしよう・・・大変なことになっちゃった・・・

時刻は夜の3時。

すべてが疲れた・・・。

それでも部屋は素晴らしく、ベッドに埋まるように眠りについていました。

3. ラマダプラザの優雅な朝食

飯、いくか・・・

朝8時です。

The Blueというホテル併設のビュッフェレストランを予約していたので向かいます。

これが済州島で最後の食事になるかもしれんな・・・。
多めに食べよう・・・。

The Blue

なんか食わせてください・・・

どうぞ

席に案内されます。

内容は、まさに高級ホテルの朝食って感じ。
和洋中からあっさり目のメニューが集結。

目についた食いもんをドサドサ乗せていきます。

オムレツ目の前で焼いてくれるやつがおいしい。
サラダには贅沢にサーモンをトッピング。

済州島のチャーハンはうまい。
納豆と共に食うと絶妙。

最後はパンで胃の隙間を埋める。

うまい・・・。

海側の喫煙所で一服します。

残り4万か・・・。

一応クレジットカードを持ってますが、私の持っているクレカは上限月20万円という大学生が初めて使うようなアマチュア仕様。

航空券やらホテルの予約やらで恐らく後5万円ほどしか残っていないでしょう。

飯くらいはなんとかなりそうですが、逆に言うと飯以外にほとんどお金をかけられません。カジノなんてもっての他です。

後4泊、カジノに行かず飯だけを食う。

何しにきてん・・・。

やはりカジノに行かないと・・・。

4. すべてを失った男

長考の末、2つの解決策を思いつきました。

  1. 4万円オールインで巻き返す。
  2. 誰かからお金をもらう。

オールイン2発当てれば16万。
そこからわらしべ作戦で増やしていく。
現金すべてを失う可能性もあるが、成功すればでかい・・・。

もし失敗したら、日本にいる誰かから送金してもらえば・・・。

・・・

カジノで金なくなったからくださいってやばいよなあ。

さすがに、お金を工面してもらうのはやめよう・・・。

幸いにも済州島の飯は外で食えば安い。
クレカの5万で4日しのぐ事は容易いでしょう。

もういっそ毎晩酒飲んで、日本帰ったらしこたま働くか・・・。

飢え死にすることはないと思うと、ちょっと気分が上向きになります。

カジノの様子でも、見に行きますか。

(^^)

(^^;)

まだ9時頃ということもあって、カジノのお客さんは私しかいないようです。

バカラのテーブル2台が稼働しているようで、ディーラーが暇そうに座っています。

オールインするならバカラだよなあ

一発決めるならやはりバカラ。
コミッションとられたくないので、プレイヤーにオールインです。

この手持ちで5000円とかベットしていても削られて死んでいくだけ、
オールイン一択である。

2回、2回50%くぐればいいんです。

すごい簡単。

あとはやるかどうかだけ。

いくか・・・?

勝てるという確証はどこにもない。

むしろ、外す気しかしない。

でも、いつか勇気出さないと。
負けても死ぬわけではないし。

4万多く持ってるかどうか、それだけ。

また働けばいいじゃない。
土日も出社するさ・・・。

4万ベット

カードが配られます。

配られると、後はもう気持ちしかない!

頼む・・・

ここ2回、勝たせてくれ・・・!

1枚目・・・

3

2枚目、足がつけば・・・

ついた!!

スリーサイド来い・・・!

スリーサイド!!

これで2枚目のカードは6か7か8が確定。

つまり、合計9か10か11。

抜ければ天国、つけば地獄。

お・・・

片っぽ抜けた!!

2分一でナチュラルナイン!!!

ついた

最弱の目、0が完成しました。

仕上がった・・・

でもまだ・・・

バンカーがナチュラルじゃなければ3枚目が引ける。

まだ、ある。

頼む・・・
0とは言わん、せめて2とか3とかで・・・

バンカーオープン

ディーラーは9。

負けました。

終わりました。

0対9、コールドゲーム。

むしろ清々しいわ。

参りました。

でもまだ・・・

え?

・・・

prrrr・・・

あ、肉まんさんすみません。
ちょっと今いいですか?

ラマダプラザのカジノで派手にやられまして・・・
ちょっとお金がなくなって・・・

・・・貸してもらえたりとかってしますか?

次回予告

金がないなら稼いでる先輩からもろといたらええねん!!

まだ、終わりません!!

↓続きはこちら↓

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コメント

  1. アバター のぶー より:

    失礼ながら0に仕上がった時死ぬ程笑ってしまいました。

    1. 島理論うま男 島理論うま男 より:

      のぶーさん

      コメントありがとうございます!

      オールインで負けるときは大体相手がナチュラル、あると思います

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